筋膜リリースで運動パフォーマンスもアップ

・血液やリンパ液の流れをスムーズにし代謝速度をUP

硬くなった筋膜は、筋肉や神経以外にも、血管やリンパ管を圧迫して、血液やリンパ液の流れを妨げることがあります。
血液やリンパ液の流れが悪いと、血行不良やむくみなどにつながりやすいと言われています。

筋膜リリースで筋膜をほぐすことで、血液やリンパ液がスムーズに流れるようになり代謝しやすくなるため痩せやすくなります。

・関節可動域を広げる

筋膜リリースを行い、関節の周りにある筋膜をほぐすことで、関節の可動域を広げることにもつながります。
実は、硬くなった筋膜は、関節の動きを妨げることがあります。

・運動後の疲れが取れやすくなる

筋膜リリースによって血液やリンパ液の循環をスムーズにしておくことで、運動後の疲れが素早く取れると言われています。

トレーニングを行った後は、運動によって筋肉がエネルギーを消費していたり、疲れを感じさせる「疲労物質」が生まれたりするので、体が疲れていきます。
疲れを素早く取るには、筋肉にいち早く栄養を送り届け、疲労物質を取り除くことが大切です。

筋膜リリースとは

全身の筋膜の硬直・ねじれ・ゆがみを解きほぐし、筋肉を一定方向に伸ばす通常のストレッチに対して、筋膜リリースは筋繊維のねじれを多方向に解放します。
筋膜の伸張性や柔軟性を回復させ、筋肉活動のバランスを整えることが期待できます。

筋膜リリースの効果

筋肉自体の動きが良くなることに加え、筋肉へのスムーズな血液循環を回復させることができます。
筋膜の癒着を原因とした体への負担を取り除くことで慢性的な痛みの緩和、運動機能の改善も促します。

筋膜はどの部分?

筋肉の表面を覆う薄い膜(結合組織)で、筋膜の強度と形を構成するコラーゲン繊維(膠原繊維)と、形態記憶と伸張性を与えるエラスチン繊維(弾性繊維)からできています。

皮膚直下で筋肉を大きくくるむ浅筋膜(せんきんまく)、筋肉の中でそれぞれの筋細胞をくるむ深筋膜(しんきんまく)に分けることができ、全身の筋肉・臓器は何かしらの筋膜で覆われていることになります。

参考:カイロジャーナル、Dr. KASE THERAPY、筋肉・筋膜の構造と役割

筋膜の役割

筋膜は皮膚と筋肉の間に位置し、外部の衝撃から筋肉を保護する緩衝材のような働きをします。
筋膜が正しく機能しているときは柔らかく弾力があり、筋繊維をくるむことで筋肉自体の出力を上げたり、骨や内臓を保護・形成したりするなどその働きはさまざまです。
筋膜をケアすることで、筋肉や内臓への負担を減らすことが期待できるため、深いダメージを負う前に対処することができます。

筋膜が固くなる(癒着する)とき

筋膜は使いすぎても、動かさなくても硬くなってしまいます。
収縮して筋膜自体が硬くなるだけでなく、筋肉と筋膜間の組織液(ヒアルロン酸)が不足することで筋膜が硬くなってしまい、筋肉との癒着につながります。

体が硬くなった…と思うのは筋膜が硬くなっているのかもしれません。思い当たる原因はありませんか?

  • 長時間同じ姿勢を取っている
  • ゆがんだ姿勢になっている・負荷が均等にかかっていない
  • 特定の筋肉のみを使っている
  • 運動不足
  • ストレス
  • 怪我・故障・ダメージの蓄積
  • 休息・栄養・水分不足

癒着によって起きやすい症状

筋膜と筋肉が癒着することで、筋肉への負荷が強くなってしまうと、さまざまな不調が起こる可能性があります。

慢性疼痛・しびれ・筋力低下など直接的に筋肉に起こる症状だけではなく、疲労蓄積、回復力の低下、自律神経への影響などさまざまです。
癒着している部位をほかの部分でカバーするために広範囲わたって痛みが出る場合もあります。

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